100GbEアナライザと光ファイバ識別機を紹介

原田産業は、カナダの測定器ベンダEXFOの40/100GbE、分布PMDアナライザなどのハイエンド測定器に加えて、ファイバプロのファイバ識別機FT8000を紹介した。 FT8000は、20kmスパンの光ファイバケーブルを軽くたたくだけで機器に接続されているファイバを識別することができる画期的な製品だ。

40/100GbE、SONET/SDHアナライザ

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EXFOの最新プラットフォームFTB-500とモジュール

EXFOは早くからモジュール方式を採用した測定器ベンダの1社として知られている。 プラットフォームに様々なモジュールを装着して測定する方式だ。 同社の最新のプラットフォームはFTB-500。 FTB-500には、4スロットタイプと8スロットタイプがあるが、原田産業のブースでは両タイプを展示。 それに装着するモジュールとして100GbEテストモジュール、分布PMDモジュールだけでなく、OTDR、光スペクトラムアナライザ(OSA)、SONET/SDHアナライザなどを紹介した。 SONET/SDHテストモジュールは、ビットレートに応じて各種用意されているが、10Gまでは2スロット、40/43G用のモジュールは6スロットを必要とする。 これに、光スペクトラムアナライザ(OSA)モジュール(FTB-5240S/P)を追加すると、ROADMで真のOSNRを計測することができる。 従来のOSNR測定方式では、隣接ピーク間のノイズレベルがフラットであることを前提とした計算値でOSNRを求めていたために、実際のOSNRとは異なるという指摘がある。 EXFOは、実際の信号とノイズとでは偏波特性に差があるとの考えに基づいてOSAベースのイン-チャネルOSNR測定法DSR(differential spectral response)を紹介している。 これにはデュアルチャネルOSAが用いられており、入力信号をPBSで分離してそれぞれを計測することで真のOSNRが計測できると説明している。 100GbEアナライザ、FTB-85100は、CFP、CXP、QSFPなどのインタフェースをサポートしている。 40/100GbEでは、いわゆるバーチャルレーンPCS(physical coding sublayer)を採用しているため、100Gbpsは10×10Gbps、4×25Gbps、2×50Gbps、シリアル100Gのいずれでも実現できるが、測定する側ではPCSレーンのスキュー、レーンアライメントのテストが必要になる。 EXFOのアナライザは、L1/2/3のテストに対応しており、L1ではPCSレーンのエラー挿入、リンクモニタなどをテストする。L2/3では、Ethernet/IPのパケット(148million)を流して解析する。 光ネットワークは、ITU-T G.709標準をベースにしたOTNに移行しつつある。既存のSONET/SDHにOTNオーバヘッドとFEC情報を加えたのがG.709だ。これにより、EthernetやFCなどのパケットベースのサービスに対応できることになる。 EXFOのFTB-8130NGEやFTB-8140などのテストモジュールはOTN、FEC、マルチサービステストに対応している。 ペイロードテスト、接続テスト、パフォーマンステスト、FECテスト、クライアント信号のマッピングテスト、10GbE LANサービスover OTNテスト、インサービステスト、パフォーマンスモニタリングなど、多様なテストが可能になっている。

分布PMDテストモジュール

EXFOのユニークなテストソリューションに分布PMDアナライザがある。 OTDRと同様に光パルスを使うが、パルスはファイバに入射する前にサーキュレータで偏波スクランブラ(I/O-SOP)に送られ、パルスの偏波状態(SOP)をランダムにした上でビームスプリッタ(BS)を通してファイバに入射される。 レイリー散乱光もBSで2つに分けられ、一方は同じI/O-SOPスクランブラを通ってPD1に、他方はダイレクトにPD2に入る。 通常のOTDRと同様に、時間の関数でファイバの位置と偏波状態の違いを特定できる仕組みだ。 ブースでは、この測定モジュールFTB-5600を紹介した。

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