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アイウェーヴ 40G/100G市場向けにデバイス、コンポーネントを紹介

アイウェーヴは、40G/100G市場をターゲットに、コヒレントレシーバ、可変分散補償器、トランスポンダに実装可能なマイクロ光アンプ、DAC/ADCなどを中心に展示した。

コヒレントレシーバ

u2tと北米のコンポーネントベンダPicometrixは昨年9月、100G/40G DP-QPSK通信システムで使用されるコヒレントレシーバのMSAを設立した。 同MSA、CCRx(Compact Coherent Receiver)は、レシーバの形状、pin機能の定義、pin配置を定めており、トランスポンダやラインカードメーカーの製品開発、コンポーネント調達に貢献することを目的としている。
u2tは、レシーバモジュールでは小型化した40G DPSKレシーバをECOC2009で紹介したが、FOE2010ではMSA準拠のコヒレントレシーバを展示する。 アイウェーヴによると、モジュールは40×27×6.1mmとトランスポンダに搭載できるほどに小型化が実現できている。 すでに昨年末からサンプル提供が可能となっており、プロダクションは5月ごろの予定。 CCRx は、100GにフォーカスしたMSAだが、同MSA委員会は「40Gコヒレントディテクションの標準として用いることも可能」としている。 現在、40Gシステムは、変調方式としてはDPSKが主流、一部の地域でDQPSKの普及が見られる。受信側では一般に、位相情報を振幅情報に変換して検出するダイレクトディテクションが採用されており、コヒレントディテクションを実現するデバイス、コンポーネントなどが市場に登場するには、今一段の開発努力が必要と見られている。 ブースでは、そうした開発をサポートするキーデバイスとして、MicramのDAC/ADCも併せて展示した。

u2t(u2t Photonics AG)

u2t(u2t Photonics AG)はIDRV2シリーズをECOCで紹介。
集積タイプ光40G DPSKレシーバは従来タイプよりも大幅にサイズ縮小。
内部はu2tのバランストレシーバ、フリースペースベースの遅延干渉計(DLI)。
DPSK、DQPSKなどの変調フォーマットがターゲット。
レシーバファミリは、21〜67GHzまでのFSRに対応。
量産は2010年4月頃。量産になるとディスクリートソリューションに対する価格メリットは大きい。

40G市場向けに可変分散モジュール

伝送ビットレートが10Gbpsから40Gbpsになると分散の影響は二乗倍になる。この分散の影響を回避するために、変調方式でDP-QPSKを採用し、実質10Gbpsで伝送する方式もあるが、この方式の採用は、まだ一部のシステムベンダにとどまっている。 テラクシオンの分散補償モジュールビジネスが好調な理由の1つがここにある。同社によると、40Gネットワークではダイナミックな分散補償が必要とされる。そうした狙いで製品化したのがコンパクトサイズの可変分散モジュールClearSpectrum TDCMX。サイズは130×22×14mm、LN変調器よりは大きいが、ラインカードに実装できるサイズ。分散補償範囲は、±400ps/nm、1200ps/nmなど。チャネルグリッドは、25GHz、50GHzなど。分散分解能5ps/nm。位相リップル標準偏差<0.08rad。挿入損失<5dB。

テラクシオンClearSpectrum TDCMX

コンパクトな、完全集積モジュール。 高速通信の任意のチャネルの波長分散をダイナミックに高精度制御する。 アプリケーションは、40Gネットワークのダイナミック分散補償。 DWDM端極での高精度分散トリミング。分散エミュレーション。 海底ネットワーク。分散保証範囲は、±400ps/nm、1200ps/nmなど。 チャネルグリッドは、25GHz、50GHzなど。分散分解能5ps/nm。 位相リップル標準偏差<0.08rad。挿入損失<5dB。サイズは130×22×14mm。


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