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100G市場向けイェニスタのフィルタ、ディスカバリのLab Buddyを紹介

サンインスツルメントは、イェニスタ、ディスカバリセミコンダクターズ、ニューリッジの製品を中心に展示、紹介した。いずれにも100G市場をターゲットにした製品が含まれている。イェニスタの32pm(4GHz)超狭帯域可変フィルタは、100G以上のシステムで使用される新しい変調フォーマットやそのサブバンド研究にフォーカスした製品。また、ディスカバリはOFC/NFOEC前に25Gbaud Lab BuddyにGennumの25G CDRを組み込むと発表した。一方、ニューリッジの偏波コントローラNRT-2500は、コヒレントディテクション、偏波分離、トランスポンダのPMD耐性テストなどに用いられるシステム。

超狭帯域可変フィルタ

 イェニスタ(Yenista Optics)は、同社のフラットトップ光チューナブルフィルタにウルトラファインオプション、XTM-50/XTA-50を発表している。このオプションでは、最小帯域幅を1550nm波長で業界最先端の32pm(4GHz)にすることができる。競合フィルタベンダもイェニスタと同様の狙いで可変狭帯域フィルタを市場投入してきているが、イェニスタの製品を販売しているサンインスツルメントの水井氏によると、フラットトップ、最小狭帯域幅でイェニスタが一歩先んじている。次世代100Gbps伝送システムの開発では、QAM-xxやOFDMなどの新しい変調フォーマットやそのサブバンドの研究で超狭帯域幅の可変フィルタが必要になってきている。イェニスタのウルトラファインオプションは、XTフィルタレンジに高い選択性を持たせることでこの要求に完璧に応えた。このオプションでは、帯域幅は32pm(4GHz)~650pm(80GHz)まで設定可能で、エッジは800dB/nmと、市場で最も急峻なフィルタが実現されている。標準バージョンでは、これらの値はそれぞれ50~800pm、500dB/nm。これらのフィルタは、1480~1620nmの範囲で動作し、極低分散、低損失が特長。

図1 イェニスタの4GHz超狭帯域可変フィルタXTA-50。XTA-50は急峻エッジ、帯域チューナブルであるため、チャネル選択、サブバンド抽出のレファランスツールとなる。標準バージョンは、スロープエッジ(-3~-40dB) 500dB/nmで50pm(6.25GHz)~800pm(100GHz)の可変域。ウルトラファインバージョンは、800dB/nmで32pm(4GHz)~650pm(80GHz)の可変域。ITUグリッド25,50,100,200GHzは設定済みだが、ユーザが独自にグリッドを設定することも可能。

ディスカバリのLab Buddy

 Lab BuddyはBERテストやオシロスコープで波形を見る際に計測を簡素化する目的で市場に提供されているOE変換とクロックデータリカバリ(CDR)機能を搭載した装置。クロック信号は、入力データストリームと計測システムとの同期を取るために必要となる。内部にはディスカバリのAPD、PD、TIA、CDRなどが搭載されているが、用途に応じて他社のデバイスを搭載することもある。25Gbaud Lab Buddyには、Gennumの25GCDRが組み込まれている。

図2 ディスカバリのベンチトップタイプのOE変換ソリューション、Lab Buddy。装置には、用途に応じてディスカバリのPIN+TIAレシーバ、バランストレシーバが内蔵されている。OFC/NFOEC前には、Gennumの25G CDRを組み込んだ25Gbaud Lab Buddyが発表された。狙いは100Gデータコム、テレコム向け製品の試験。


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