【特集1】: 『第17回CIOEプレヴュー ~中国市場で活躍する日系企業~』
8月31日~9月3日の4日間、中国で最大級となる光関連製品見本市「第17回中国国際光電博覧会(The 17th China International Optoelectronic Expo/CIOE)」が開催される。光通信、レーザ&赤外線アプリケーション、精密光学、LEDを扱っているCIOEには、例年、世界各国から光通信関連の機器や部品メーカーや販売会社が多数出展。ユーザ層の来場者数も多いことから、中国で光関連ビジネスを展開する企業にとって重要なイベントの1つとなっている。
今回の特集では、同展で光通信製品を展示する日系企業から話を聞いた。中国ビジネスの柱は、従来通り中国国内の内需と北米向けの光コネクタアセンブリ。中国国内の内需と北米向けの光コネクタアセンブリ。中国内需については、「ブロードバンドチャイナ」という国家戦略のもとに移動体の基地局とFTTHの投資が行われており、特に昨年度から今年度にかけてはやや遅れ気味であったFTTHに主眼を置いて投資が進められている。北米のデータコム需要に関しては、多少の生産調整はあるものの中期的には安定成長が見込まれる。その状況下で、特に押さえておきたいポイントは、中国メーカーがMPOコネクタのアセンブリに新規参入している流れだ。世界のMTフェルールメーカーの出荷量が増加していることからも、MPOアセンブリ市場が拡大していることが分かる。
そこで今回は、MPOコネクタアセンブリの製造ソリューションに関する記事を増やした。中国のユーザがアセンブリの環境を整える場合、シェアの高いメーカーの研磨機やシェアの高いメーカーの測定器を別々の企業から購入する傾向にある。これに対し、1つの企業からソリューションで購入する場合は、製造工程の総合的なレクチャーや、不具合が発生した場合の問い合わせ窓口を一括できるメリットがある。
中国経済における先行きの不透明感を懸念する危ぶむ声もある。だが、中国の通信インフラ内需に関しては当面、前述のFTTH需要に伴って光学接着剤やOTDRの伸びが期待できるだろう。更には、一帯一路戦略のもとに中国のサプライヤは既に新興国へ進出を開始しており、仮に国内需要が落ち込んでもそれを多少なりともカバーすることは可能のように見える。そのような新興国の需要と直結するであろう中国の有力サプライヤと接して、彼らの製品戦略を把握するという意味において、CIOEは重要な光通信イベントとなっている。
【特別寄稿】: 『現場終端スプライスオンコネクタの北米市場予測』
By Stephen Montgomery,ElectroniCast Consultants
北米の光コネクタ消費は、銅線の限界を超えて飛躍的に増える帯域需要が原動力となっている。ファイバオプティクスの技術的進歩により、ファイバがエンドユーザの近くまで敷設可能になっている。これは、距離の短いリンクに対する需要となり、総敷設コストの非常に大きなシェアをコネクタが占めるようになる。
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PRICE | 1,395 円(税込) |