リードエグジビジョンジャパン(株)
下記4展 事務局長
石本 卓也氏

第24回 インターフェックス ジャパン 開催迫る!

-併催:第2回コスメティクスジャパン、第5回ファーマジャパン、第10回国際バイオ EXPO -

医薬・化粧品・洗剤を製造・研究開発するためのあらゆる機器・システム・技術が一堂に出展するアジア最大の国際専門展『第24回インターフェックス ジャパン』(主催:リードエグジビションジャパン㈱)が、2011年6月29日~7月1日までの3日間、東京・ビッグサイトにて開催される。ここでは、同インターフェックスジャパンの事務局長 石本卓也氏に今年の見どころについて伺った。(本誌・新井 保)

□今回のインタ-フェックスジャパン展は歴史も古いので、まずそこからお話し下さい。

今年でインターフェックスジャパン展は24回目を迎えます。当社が主催することになりましたのが1999年からで、今回12年目となります。それまでは他の主催者が行っていました。99年当時は面積で見て非常に小規模な展示会でした。それが毎年着実に拡大していき、おかげ様で現在では当時のおよそ12倍の展示面積にて開催させていただくこととなりました。東京ドーム約4個分ですね。

また、内容面で言いますと、「インターフェックス ジャパン」は、もともとは「製剤技術」を中心とした展示会でしたので医薬品の加工機械がメインでした。原料を混ぜて、成形していく工程の機器・設備を紹介する展示会で100社程度が出展していました。それを徐々に原料から包装・物流までのさまざまな工程をも取り扱うようになり、現在では、医薬品開発・製造の全工程を見ることができるようになったわけです。

出展社数は、同時開催の展示会も含めますと1,750社もの規模に拡大しています。まずこれが、今回の展示会での最大の見どころになります。

□今回の同展の見通しも含めて特長について、もう少し詳しくお話し下さい。

今回は、75,000名の来場者が見込まれています。今回も多数の出展社が実機展示・実演を行ったり、その場で技術担当者と打合せを行ったり、仕様・コスト面まで商談を行うことができ、来場者にとって新製品の比較検討・技術相談ができる、絶好の出会いの場となっています。

また、研究者から工場の技術者、情報システム部から物流担当者まですべての方が見に来て頂いて満足頂けるように数多くのゾーン(カテゴリー展示)を設けております。来場者の方が、自分の課題を解決するために、効率的に展示会場をまわっていただけるように工夫しております。

□ 医薬品の業界では、特に製造条件が厳しいですね…。

そうですね。この点はこの展示会で最も大切なことですね。例えば、食品機械の展示会で、見た目ほぼ同様の機械が出展されているとしても、医薬品用にはなかなか転用できないのです。転用しても品質保持ができるごく限られている企業だけが、長い年月をかけ開発し、ようやく医薬品業界へと参入されています。

今回の展示会ではそうした面で、医薬品製造のレベルをクリアした機械・材料メーカーが一堂に集まるわけですから、医薬品メーカーの関係者の方々には、年に一度のこの展示会をぜひ効率的にご活用いただきたいと思っております。

350

□ 最先端の技術が結集している展示会と言えるのではないでしょうか

この展示会で標榜しています「医薬品向け」と言うコンセプトは、非常に重要になっています。他業界から高い障壁を乗り越えて、この医薬品分野へ参入する企業は年々増えています。前述の食品業界以外からでもたとえば、電子業界からの参入もあります。検査機器メーカーの例ですが、電子基板上での欠陥検査をする機械を手掛けていた会社が、そこでの検査測定器作りで培った技術を錠剤の検査に適用されているのです。このような、先端技術を有した新規企業を開拓する絶好の機会という点も、見どころの一つと言えます。

□ 最後に、この他に目新しい動きは、何かありますか

ここ一番のホットな情報として、一つはジェネリック品が医薬品市場で拡大しているという点。これを作る工場がハイスピード建設されており、そのための技術選定が今回も展示会場で活発に行なわれます。もう一つは、「バイオ医薬の台頭」が挙げられます。バイオ医薬の研究開発はもちろん、昨今は大量に作るため、スケールアップして製造にまで持っていくのが大変難しいと言われています。医薬品メーカーがこぞってバイオ医薬部門を立ち上げ、技術確立を急いでいるのが実情だそうです。開発技術者が大幅にその部へ転籍したりもしています。開発の段階からすでにスケールアップ、生産の事を同時に模索しているというような段階に来ているようです。「バイオEXPO展」等の併設展で、それらの解決の糸口がご提供できればと思っています。まさに同時開催展との相乗効果ですね。

この他に、「専門技術セミナー」が3日間通して行われ、業界のキーパーソンが、連日講演を行います。医薬品業界の最新動向が網羅(「ジェネリック医薬品の最新向」「バイオ医薬製造」「医薬品包装」「ICH Qトリオ」「コンテイメント技術」等)されており、各社の戦略・開発事例等を知る上での絶好のセミナーと言えます。

中国語記事一覧