―安全管理・危機管理・資源の再生化―
《提 言 》
東北大学・齋藤文良教授が最近のトレンドの一つに、ナノテクノロジーを挙げている。
齋藤先生は、「粉体技術の分野では、粉砕でも超微粉砕への要望が大きくなっている」「粉砕とメカのケミカルの研究には共通部分が多い」と原子・分子レベルでのR&Dが進んでいることを指摘しています。加えて、「量産化(経済性)を推進するためには、(1)装置、(2)操作条件、(3)対象物をどう選ぶか―がキーポイント」と強調しています。
《技術トッピクス》
先般開催の『粉体工業技術展大阪2011』での最新技術動向の内、注目度の高いもののいくつか複 数を紹介しています。すなわち、(1)粉体に対しての微細化技術をはじめ、 (2)微細粉砕技術、(3)超微細粉砕技術、(4)粉体処理のための効率カップを図る振動ふるい技術、(5)微少量の混合・分散・混練技術を取り上げています。
《特 集》
本特集では、安全管理・機器管理・資源の再生化などに関して、『今、化学工場では何が求されているか』を、各専門家に解説を頂きました。
(1)化学プラントの事故防止について、今西忠氏は、分かりやすく化学プラントの危険性の大きいところとして、「化学プロセスの反応系の所で火災や、爆発を誘発しやすい」と指摘しています。また、「リスク評価法、誤操作を減らすためのチェックポイント、 事前安全対策の必要性・大切さ」の解説を頂いています。
(2)化学工場での安全管理システムでは、中村昌允氏が「リスクアセスメントの大切さ」を強調して頂きました。
この他にも、(3)斎藤興司氏には「化学工場での作業者の安全教育に対する知識の大切さ」や、(4)神園麻子氏には、「化学物質の有害性評価技術の知識の必要性を」、さらには、(5)宮入裕夫氏は「国際標準化の必要性関して」、解説を頂いています。
折しも、塩ビモノマーを製造する化学工場での爆発・火災が起こったニュースが11月13日にTV報道された。
これらの辛い事実にも=今月号の特集=(1)から(5)などの解説記事が、少しでも化学プラントでの事故防止や解決のヒントになればと思います。
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ITEM NAME | 化学装置 2011年12月号 |
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ITEM CODE | PAP201112-f~PAP201112-m |
PRICE | 1,848~22,176 円(税込) |